Complex numbersを扱える手持ちのscientific calculatorsについて。
- SwissMicros DM15L (HP 15Cのclone)
- HP 35s
- WP 34S
- HP 50g (正確にはGraphing calculator)
- (参考) Maxima (代数処理システム)
Complex numbersの扱い・利点と欠点
DM15L (HP 15C)
- 初期状態ではReal mode
- Re, Imの順にstackに積み[I]でcomplex stackに変換するとcomplex mode発動
- 以降のoperationはcomplex mode
pro
con
- 1行しか表示できないのでImを確認するには[(i)]を押す必要がある (もしくは[Re←→Im])
- Complex number非対応のfunctions (!とか)はimaginary part (Im)を無視する
HP 35s
- Real / Complex modeの区別なし
- [i] keyがあり、1i2のように直感的に分かり易く入力/出力される
- Real part (Re)とImを1つのregisterにセットで扱う
pro
con
- 四則演算やy^x、trigonometric functionsは普通に扱えるが、その他の演算に制約が多い (随所で「complex numberの扱いが中途半端」と言われる所以)
- √x → x^(1/2), y√x → x^(1/y), LOG → ln(x)/ln(10) で代用可能なので、どうして等価なoperationで"invalid input"を吐くのかがよくわからない
- ASIN, ACOS, ATANは"invalid input"かつ代用手段なし (多分)
WP 34S
- Real / Complex modeの区別なし
- Y registerをIm、X registerをReとして扱う
- [CPX] prefix keyを押してfunctionにcomplex numberだと伝える (=2つのregistersを組み合わせて1つのcomplex numberとして扱うよう指示する)
pro
- Complex number固有の操作は[CPX]をprefixすることのみなので、特別な操作を覚えなくて良い、操作に一貫性がある
- [CPX] prefixをつければcomplex numberとして、つけなければ普通のreal numberとして扱える
- X registerとY registerを表示するmodeがあるので確認が楽
- Stackを8段modeにしておけば4つのcomplex numberを積んでおける
con
- 一々[CPX]を押すのが面倒。Stack operationとかの際はうっかり忘れがち
HP 50g
- Rectangular modeでは(1,2)と書く ※ = 1 + 2i
- [i] keyもあるが↑の方が楽
- とにかくたくさんstackに積んでおける
- functionsも豊富にある
Maxima (おまけ)