2019年2月14日木曜日

電子機器の裏側などに表示されている様々なマークについて

スマートフォンやノートブックPCなど電子機器の裏側のラベルには多くのマークが記載されている。その意味がふと気になったので可能な限り調べてみた。

図1と図2の通り:

図1 Wacomのタブレットの裏側のマーク

図2 Xbox360のコントローラ (有線)の裏側のマーク

今回発見できたマークは以下の通り:

* EAC → ユーラシア経済連合 (ロシア、カザフスタン、etc)による認証
* KC → 韓国の国家統合認証マーク
* CE → EUの安全基準
* VCCI → 日本企業のEMI (電磁妨害)の自主規制
* BSMI → 台湾の通商機関の認証
* FCC → アメリカの連邦通信委員会の認証
* RCM → オセアニア (オーストラリアとニュージーランド)の規制
* WEEE → EUの電子機器廃棄の基準
* DoC → ウクライナの自己宣言マーク (ウクライナ版RoHS)
* China-RoHS → チャイナ版RoHS

今回は無かったが、他にも有名所としてULや技適 (日本の電波法)、最近モバイルバッテリーにも必要になったPSEマークなどがある。

なお、China-RoHSの上下に分かれた矢印の円の中央の数字は「環境保全使用期限」と言い、含まれている有害物質が放出されない期間を年数で示したものである。

eg. 中央の数字が10の場合、その製品は製造から10年間有害物質を放出しないことを意味する


参照したwebsites


* [安全規格から探す | ACアダプター&スイッチング電源のユニファイブ](https://www.unifive.com/products/safety/) ※DoCはここでようやく発見した


マークを探すに当たって


マークは文字ではないので検索して調べるのは中々面倒な作業である。ローマンアルファベットで色々と書いてあればまだ検索のしようもあるのだが、DoC (ウクライナ)に至っては写真を切り出しuploadして画像検索しても引っ掛からなかった。最終的には前述のwebsiteで一覧から見付け出した。

また、検索を困難にする理由の一つに何に対する認証や規制であるかがバラバラであることも挙げられる。例えばDoCやChina-RoHSは含まれている物質に関する安全基準についての適合を示すものだし、FCCやKCは当該国の電波法 (やそれに類する法令)への適合を示す、VCCIは電磁妨害に対する業界団体の自主規制への適合を意味する、などなど。どれか一つの意味を知っていて類推しようとしても、全く別の規制や法令、基準、規格への適合を示す場合がざらにあるので調べにくくなる。

先に挙げたwebsiteのように各国、各地域の基準などをまとめて掲載している場所を探す方が先決だと思う。

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